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【開催報告】協生環境推進ウィーク(2021年度)

 協生環境推進室では, 2022年3月3日(木)~3月17日(木)にわたり,『協生環境推進ウィーク2021』と題した,啓発活動イベントを開催いたしました(共催:慶應義塾大学FD委員会,協力:早稲田大学ダイバーシティ推進室)。

 協生環境推進室が取り組む3つの活動である,「ワーク・ライフ・バランス」,「バリアフリー」,「ダイバーシティ」のテーマに関連し, トークイベント,映画上映と出演者アフタートーク,セミナー,実演など,様々な分野でご活躍の方々にご登壇いただき,バラエティ豊かな6企画を実施し,一貫教育校をはじめ,全塾生・教職員の多くの皆さまにご参加いただきました。当日は,活発な質疑応答も交わされ,慶應義塾の協生環境を考えるひと時となりました。
 また,全ての企画に文字通訳,一部企画に手話通訳を入れ,情報保障の取り組みも行っております。

協生環境推進ウィーク2021イベントページ

 


 

各イベントにご参加いただいた皆様からのご感想をイベントの写真とともにご紹介させていただきます。

 

3月3日(木)

みんなの防災
―"もしも"の前に,自分に,みんなでできること―



〇大木先生のご講演で,日本は世界でも有数の地震大国であることを知れたり,地震の規模(マグニチュード)の話についても知ることができたから。また,田中さんのご講演で,防災を世の中に浸透させる斬新な取り組みを知ることができたから。

〇元々,慶應義塾の防災に興味があった。特に,キャンパスごとの特性に興味があり,それについて学べてよかった。留学生への周知も気になっていたので,SFCでの取り組みが三田・日吉・矢上・信濃町・芝共立でも広がればいいと思った。

 

3月4日(金)

シンポジウム「私立大学における障害学生支援はどうあるべきか?
−−改正障害者差別解消法のインパクト−−」



〇障害に関するイベントは「いろいろ難しいが前向きに取り組もう」といった一般論で終わりがちだが,今回の塾員の方のご指摘はとても具体的,かつある意味厳しいもので,大変刺激を受けた。やるべきことをやっていきたい。

〇建設的対話の必要性,イノベーションのチャンスであることを知った。今日の話も,学生のみならず必修で話を聞き学ふ機会があると良いと思う。

 

3月10日(木)

映画「HAFU」上映会アフタートーク
―私たちの中の多文化,多様性―



〇それぞれ異なる人々から日本社会がどのように見えて,どのように希望を見出そうとしているかが描かれている映画は,多様性を理解した上でコミュニティを作っていくという意識を人々に芽生えさせるという意味でいろいろな文脈に通じる内容だと思いました。

〇映画では,わたしたちが生きていくうえでの,人として大切なことに気づかせていただきました。一人ひとりと真摯に向きあいながら,自らのマイノリティを受け入れていきたいです。
ご講演では,デイビットさんの素晴らしさに魅了されました。こころより尊敬をいたします。

 

3月11日(金)

映画「虹色の朝が来るまで」監督による講演会



〇本映画はろう者のレプリゼンテーションとしても非常に意義があるうえ,さらに役者の中にはLGBTQ+の当事者がいたこともウェブ上のインタビュー等から知り,「日本にもこのような映画があったのか!」と驚きがありました。目を開かされた気分です。

〇正直最初に映画を見た時は,比較的ろう者に対してフレンドリーな世界が描かれていると感じたため,この映画ではセクシュアルマイノリティの困難を中心に描いているのかな,と思ったのですが,お話を聞いて全然そんなことはなくて,自分の気づいてなかった部分でセクシュアルマイノリティの困難だけでなく,ろう者やダブルマイノリティであることの困難が描かれていたんだなということに気づけて良かったと思います。

 

3月14日(月)

ごちゃまぜが生むメリットとは?-"協"生社会を考える-



〇障害の話はどうしても重くなってしまいがちなところ,登壇者の皆様のキャラクターもあって非常に親しみげがある中に,それでいて大切な話題を提供いただけたと思います。

〇終始わかりやすく,楽しく聞くことができました。1時間半があっという間でした。障害を持ってる人がそれを強みにしていること,むしろビジネスチャンスと思っても良いことをご本人の口から聞けたのが新鮮で新たな気づきになりました。また自分も将来そうなるかもしれないのだから,多様性はリスクヘッジにもなるという発想に心打たれました。

 

3月17日(木)

あたりまえの不自然さ,不自然なあたりまえさ



〇登壇者のジェンダーや年齢,身体性などを画一化せず,司会の役割もそのなかで途中から交代するなど,このイベント自体がメタなレベルでさまざまなバイアスに意識的であったこと,性愛や風俗産業などのタブーの話題にも踏み込んでいたことがよかった。

〇無意識に判断していること,自分の中でも思いつかないぐらいたくさんあるのでは,と感じました。一つの見方ではなく,さまざまな方向から見て判断することができれば,違う考えが生まれるのではないかと,思いました。講師の皆さま,岡原先生のお話や進め方がとても分かりやすく,有益な話を聞くことができました。

 

 なお,本イベントは後日アーカイブを掲載する予定です。協生環境推進室ウェブサイトのニュースにアップいたしますので,ご関心のある方はぜひそちらもご視聴いただければ幸いです。
(2020年度のアーカイブはこちらからご視聴ください⇒協生環境推進ウィーク2020

 

ご参加いただいた皆さま,開催までご協力いただいた皆さまに改めて深く御礼申し上げます。