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【活動報告】キャンパス・バリアフリー探検隊~協生環境の実現をめざして~

協生環境推進室では、未来先導基金プログラムの一環として2023年10月から2024年3月にかけて行い、プロジェクト「キャンパス・バリアフリー探検隊~協生環境の実現をめざして~」を実施しました。
このプロジェクトは、障害当事者と一緒に実際にキャンパスをめぐりながら調査し障害学生等の修学の妨げとなっているキャンパス内でのバリア(社会的障壁)を発見し、誰もが過ごしやすい、バリアフリーなキャンパスを作るための提言を行うことを目的としています。
先日開催されたプロジェクトの最終報告会にて、プロジェクトに参加した学生たちがキャンパスにおけるバリアフリーを推進していくための提言を行いました。
今後も、協生環境推進室では、誰もが過ごしやすいキャンパスの実現をめざして、活動を継続していく予定です。

 

以下、最終報告会までの活動の様子です。

 

・DET(障害平等研修)

10月16日、キャンパス調査の事前研修として、障害平等研修フォーラムの講師をお招きし、プロジェクト参加学生がDETを受講しました。講義とグループワークを通して、「障害の社会モデル」の考え方を学びました。

 

※DETの様子

 

・キャンパス調査

12月中に、塾生、障害当事者、専門家等が協力し、三田キャンパス、日吉キャンパス、矢上キャンパスにおいてバリアフリー探検(調査)を実施しました。
実際に車いすに乗りながらキャンパス内を移動したり、弱視を体験できる眼鏡をかけながらキャンパス内を移動することで、障害学生のキャンパスライフの妨げとなっているバリア(障壁)を数多く発見することができました。

 

※三田キャンパス調査の様子 ATMの扉が重く、車椅子ユーザー一人では開けられない。また、中が狭いため車椅子ユーザーは入ることができない。

 

 

※矢上キャンパス調査の様子 ちょっとした傾斜や段差でも車椅子ユーザーは移動が困難なケースも。

 

※弱視の体験ができる眼鏡をかけて階段を上り下り。視界が不明瞭なので色のコントラストをハッキリさせてたり、ラバーやスリップ止めがあると安心。

 

・意見交換会

2月6日、各キャンパスでの調査で浮かび上がった問題点について、学生間で意見交換を行いました。最終的なキャンパスのバリアフリーに向けての提言案について議論を深めました。

 

・最終報告会

3月14日、プロジェクトリーダーの中野泰志教授、奥田常任理事、岡田常任理事、DETフォーラムの畝本さんをお招きし、プロジェクトの最終報告会を開催しました。学生たちが、障害の社会モデルの視点から、現在のキャンパスを見直し、義塾全体として実現していくべきことを提言しました。
提言を受けて、先生方から貴重なコメントやアドバイスをもらい、本プロジェクトの集大成として有意義な報告会となりました。
(※報告会の動画は後日公開予定です。)